厳しかった寒さも3月に入ると急に春めいて鶯のさえずりで一層の春の到来を実感します。
トピックス2月号でもお知らせ致しましたが、全国健康保険協会(協会けんぽ)の保険料率が今月より引き上げられました。来月支給分の給与から新料率での控除をお願いします。健康保険組合の一部でも保険料率が改定になっているところがあります。個別の保険料率のお知らせの作成をご希望の場合は、塩川か伊藤までお申し付け下さい。また、今年も労働保険料の申告が近づいてまいりました。
つきましては、平成21年4月分から平成22年3月分までの給与および賞与の資料をご準備いただけますようお願い致します。なお、この期間は給与の支払月ではなく算定月です。例えば20日締め当月末日支給の事業所様は、21年4月支給分から22年3月支給分の給与資料、末締め翌月10日支給の事業所様は21年5月支給分から22年4月支給分の給与資料となります。
厚生労働省は、今国会に労働者派遣法改正案を上程することを決定。法律名も「派遣労働者保護法」に改めて、登録型派遣の原則禁止などを法案に盛り込んでおり、雇用の拡大とは逆行するような内容になっております。派遣業界、派遣先等は今回の改正には反対を唱えているものの、与党が絶対多数を占めている状況では、覆すまでには至らず審議を見守るほかありません。改正労基法も重要な項目が改正になっており、近々「速報」にてお知らせする予定でおります。
季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。お身体にはくれぐれもお気をつけください
塩川敦
今月も最近読んだ本から1冊ご紹介します。小倉昌男『小倉昌男 経営学』(日経BP社)です。
10年以上前の発行ですが、今も様々なところで引用されるロングセラーです。著者はヤマト運輸の2代目社長で、宅急便の開発者であり、この本も宅急便の開発秘話といった内容です。今では当然のような宅配サービスですが、宅急便登場以前の運送業界では、集荷先も配達先もバラバラの個人配達で儲けが出るわけがない、というのが常識だったそうです。
しかし、逆に個人配達の市場での競合相手は郵便局しかないわけで、また、輸送網をネットワークとして面でとらえるという着想を得ることで、新たな市場に可能性を見出していきます。著者は「経営は論理の積み重ねである」と書いていますが、この本を読むと、現状の分析から戦略の立案、実行、さらに検証と、宅急便の成長が確かな論理に裏付けられていたことがよく分かります。また、日常生活でほとんど毎日恩恵を受けているサービスの開発物語であってみれば説得力は絶大で、読み物としても面白く読めました。
伊藤修
近年は暖冬と言われながらも例年になく寒かった冬もやっと終わろうとしております。
さて、先月末からハローワークでのシステムが変更となり、雇用保険証等の様式が変わりました。通常のコピー用紙に印刷することとなり、サイズもA4で今まで2色であったものが黒1色と他の印刷物と見分けがつかなくなりました。皆様方にも今後紛失無きよう御注意お願い致します。ところで、育児休業法改正の一つであります父親の取得促進があります。
当事務所でも今年から取扱が始まりました。また、文京区の区長も自ら率先して育児休業をとるそうです。数年前までは男性が取得するとは考えられなかったでしたが、今後は皆様の事業所でも対象の方が出てらっしゃると思います。その時には御連絡をお待ちしております。