毎年10月と聞くと今年も残り3カ月もないのか、と焦りにも似た妙な気分になります。
算定基礎届の保険料のお知らせ、標準報酬月額決定通知書等の発送作業も予定通りの日程で無事終了することができました。10月支払い分の給与からは今回送付いたしました内訳の保険料で給与計算を行なってください。それと、社会保険事務所からの郵便物は、原則として10月以降はすべて適用事業所として登録している所在地宛に送付されることになります。当事務書宛に送付してほしいものにつきましては9月中に所定の手続きを済ませており、これらの事業所の分につきましては従来通り、当事務所宛に届出済の各種決定通知書等が届くように手続しておきました。
平成22年4月より改正労働基準法が施行されます。詳細は追ってお知らせいたしますが、主な改定事項は1ヶ月60時間を超える時間外労働の割増率引上げ、代替休暇制度の創設等です。これらを受けての新たな労使協定を結ぶ必要もあります。
当事務所として10年以上のお付き合いのある方はご存知の方がいらっしゃるかも分かりませんが、今月中旬より佐田昌宣さんが週2~3日くらいのパート勤務で復帰します。新たなシステムの構築などに手腕を発揮してもらいます。新型インフルエンザの流行が懸念されています。手洗い、うがい、充分な睡眠を心がけたいものです。
塩川敦
政権交代に刺激されて最近政治関連の本をいくつか読みました。
まずは山口二郎『政権交代論』、佐々木毅『政治の精神』(ともに岩波新書)。
前者はなぜ2大政党による政権交代が必要か、がわかりやすく解説された好著です。後者では、そもそもなぜ政党政治が必要かが「政治的統合」をキーワードにして説かれています。
またヨーロッパ政治に関連するものとして仲井斌『西ドイツの社会民主主義』(岩波新書)、日本の政治については原彬久『戦後史の中の日本社会党』(中公新書)。ヨーロッパの政治と日本の政治が描かれる時、前者ではイデオロギーや国家構想といったやや抽象的ではあるけれど大きな視点から語られるに対し、後者では政治家の派閥闘争や、具体的な事跡という身近な視点から描かれる傾向があるようです。この2冊は、読み比べると彼此の政治風土の違いが良く分かります。
ドイツでは、社会主義思想がマルクス、ラッサールからの歴史を持ち、必然性のある社会思想として血肉化しているのに対し、日本では外来思想として政治闘争のためのイデオロギーと化していた観があります。
いずれにしても今回の政権交代は、民主主義の発展過程と見てよいようです。
伊藤修
秋の長雨も台風と共に去り、秋らしい気候になって参りました。この時期は運動会シーズンでもあり、私も先週子供の運動会で一緒に二人三脚を致しました。最近運動不足であり、転倒の不安もありましたが、無事走りきることができてほっといたしました。近年このような時にアキレス腱やじん帯を切り、思わぬケガをして入院等される場合もあるようです。改めて日頃からの運動の必要性を痛感いたしました。もし、ケガをして4日以上のお休みをされる場合は社会保険加入者であれば傷病手当金の申請ができますのでお問い合わせ下さい。また、今月より出産育児一時金の申請方法が原則変更となっております。今までは健康保険から被保険者への送金でしたが、今後は病院等での手続きにより直接病院に支払われることになります。よって御本人様の病院等での手続きの旨、御案内よろしくお願い致します。ただ、今までと同様の手続きの病院もありますのでその場合はご連絡下さい。なお、金額も産科医療補償制度加入機関(病院等)では4万円加算されて42万円となっております。