入梅なのかと錯覚するほど雨が多く、鬱陶しい日が続いております。
今月号では、普段使う言葉でまぎらわしいものについてお話しすることにします。一つ目は「退職願」と「退職届」。「退職願」は従業員の側から使用者に対して退職を申し出る際に提出するもので、「退職願」の提出後、使用者が退職の適否を決めます。これに対して、従業員が使用者に事前に退職の意思を通知済みで、さらに最終的な意思表示をするものが「退職届」です。実務上は両者の使い分けは殆どなされていないのが実状ですが、後々のことを考えた場合は「退職届」の提出をお勧めします。
二つ目は「勤務延長」と「再雇用」で、これも実務上は混同して使用している場合が殆どです。「勤務延長」は定年に達した人全員が無条件で勤務を延長するというもので、これに対し「再雇用」は定年に達した人は原則として退職し、ただし一定の条件に合致した人のみを改めて雇用するというものです。再雇用しない従業員が退職する場合は必ず「退職届」等の提出を受けた後で退職の手続きをとるようにして下さい。「退職届」等の提出がなかったために、会社が不利益を被る場合があります。
今月は社会保険の算定基礎届の準備の月でもあります。4月、5月、6月に支払われた給与を基に向こう1年間の社会保険料を決定する重要な届出です。給与資料のコピーなどの準備をお願い致します。
職員の近況ですが、笹島職員は助成金の書類や新規適用の書類の取りまとめにベテランの味を出しており、山本職員は算定基礎届の準備作業に、塩川職員は外回りやお客様との折衝にと、それぞれ忙しい日を送っています。
雨が多く湿度が高くなりがちですが、お身体にはくれぐれもお気をつけ下さい。