東京 中野区 社会保険労務士/
社会保険労務士法人ヒューマン・アセット

ABE NEWS & TOPICS NO.163 2011/2

今年の冬は例年になく気温が低い日が続いており、中でも山陰、北陸、東北の日本海側は大雪で雪下ろし作業中の落下事故等の被害が多発しているようで、被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。

業務中に負傷した場合は、労災保険から治療費等が給付されますが、負傷の原因が第三者の不法行為等によって生じた場合は第三者行為災害と言い、負傷の原因を発生させた第三者に労災保険から給付される一端をその第三者に求めます。
このことを第三者の行為による事故と呼んでいます。

先日も依頼案件中に「業務中に来店したお客の携帯電話をその客に渡そうとした際、その客が運転する車が急発進し、当該労働者がその車に引きずられた」という第三者行為災害が発生しました。相手が客だと相手方に遠慮しがちになりますが、違法行為等に対しては警察に届け出る等をお勧めします。

最近は自転車同士、歩行者同士等の事故も増えており、相手方を特定するうえでも被害の程度にかかわらず警察への連絡をお勧めします。

今年成人を迎えた人数からもわかるように、日本は人口減少時代に突入し、当然のことながら労働人口も減少面に直面しています。徒らに日本の行く末を悲観する必要もないのでしょうが、何らかの政策を打ち上げないと、経済成長や技術の伝承にも支障が出かねない状況であることは間違いない。

東京地方は昨年の12月下旬から乾燥した状況が続いており、インフルエンザの流行が懸念されます。手洗い、うがいを励行し予防に努めたいものです。気温の低い日が続いております。お体にはくれぐれもお気を付け下さい。

塩川敦

先日、吉野聡『それってホントに「うつ?」』(講談社+α新書)を読みました。
最近うつと診断される患者には、従来のうつとは異なる傾向を持つものが増えているとのことです。従来のうつは自分がうつであることをなかなか認めず休もうとしないのに対し、最近のうつは、積極的に自分が病気であることを主張し、休業を求める場合が多いそうです。

また、実際には「うつ」ではなく、そううつ症や統合失調症等他の病気が疑われる場合でも、医師は周囲への影響を配慮して「抑うつ傾向」等と診断書の表現をぼやかすことも多いとのことでした。企業としては、会社が相談でき、会社の内情を理解している医師、特に精神科医を知っておくことが最善の対策のようです。また、就業規則等でも対策を講じておくべきだと指摘されています。

今後の就業規則作成、改定に注意したいと思います。

伊藤修

2月になりましたが、まだまだ寒い日が続いておりますが、私の近くの公園でも梅の花が咲き始め、もうすぐ春を感じるこの頃となりました。早く暖かく過ごしやすい季節になってもらいたいところです。

さて、最近ファーストフード業界でも問題となりました管理職での残業代についての問い合わせがありました。私も前職では管理職であれば残業代は不要だと思っておりました。
しかし、一般的に呼ばれている管理職ですが、労基法上では管理監督者と言われて、「労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にある者」と解釈されています。従いまして、部長や課長などという役職にあったとしてもその管理監督者にあたるとは限りません。実際の職務や権限などに即して判断されることとなります。これにより後に残業代を請求されることがしばしば起こりトラブルとなっています。
貴社の管理職の解釈はいかがですか。再度ご確認をお願いいたします。

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