東京 中野区 社会保険労務士/
社会保険労務士法人ヒューマン・アセット

ABE NEWS & TOPICS NO.155 2010/6

日照不足のまま6月に入り、このまま梅雨を迎えると、今夏は冷夏になるのでは、と懸念されます。

6月からは、子供手当の支給が開始されますが、宮崎県での家畜伝染病(口蹄疫)で苦しんでいる畜産農家にその一部でも回せないものかと、制度の見直しを求めたいものです。

弁護士や、司法書士などが中心になって、消費者金融機関に対する過払い利息分の返還請求訴訟が一段落したあたりで、今度は訴訟のターゲットが法定の時間外労働手当が支払われない時間外労働(サービス残業)に移るのではと喧伝されています。

ここで今一度時間外労働に関するルールをおさらいします。まず、労基法第32条で1週間の法定労働時間は40時間と定められており、これを超えて労働させるには、労基法36条により労働者の過半数を代表するものと書面に協定し、かつ労働基準監督署にその協定を届出ることで初めて、時間外労働を命ずることができます。

サービス残業の状態を放置し、改善指導にも従わない使用者は、労基法第119条により刑事罰(6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金)が科される危険性もあります。年俸制にすれば時間外手当は不要とお考えの方もいるようですが、これは誤った考えですので要注意です。

標準報酬月額が本人の知らないうちに引き下げられていたことが年金定期便により分かったとのことで調査の依頼があり、現在異議申し立てをしている案件があります。社会保険料が安くなる方法を教えるセミナーなどもあるようですが、安易な引下げは要注意です。労働保険料の申告書がお手元に届いていると思いますが、届きましたらご一報お願いします。天候不順の日が続く6月、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。

塩川敦

少し前になりますが、上野の東京国立博物館で「細川家の至宝展」を見てまいりました。面白い企画展だったのですが、終わってしまったので、今回は東京国立博物館について書きたいと思います。この博物館は、建物自体も鑑賞に値する文化財です。入ってすぐ左の表慶館は迎賓館と同じ片山東熊の設計で1909年の竣工です。小ぢんまりしていますが最もきらびやかです。

正面は、愛知県庁舎や九段会館にも似た、東洋と西洋の文化を折衷したような戦前の建物です。当時の威信を感じさせる風格があります。右側の東洋館は現代的な建物で他の2館と比べると薄い印象です。それはまた今の感覚に一番近いからなのかもしれません。

東博ではないのですが、同じ上野の西洋美術館の建物はコルビジュエの設計で、世界遺産に、という運動があるようです。そのほか上野には東京音楽学校だった奏楽堂や、国会図書館の分館など目を引く建築がいくつもあり、それらを見るだけでも結構楽しめます。

伊藤修

昨年はこの時期インフルエンザで世間が騒がれておりましたが、今年はその再来も無く、梅雨を迎えようとしております。また、大きな自然災害が起こらなければと祈っております。さて現在、労働保険申告の作業中ですが、まもなく、労働保険の申告が終了すると社会保険の算定基礎届の作成となりますので、社会保険加入の事業所様には申告書の押印ならびに4月~6月の各月に支給された賃金台帳をお願いすることになりますので、準備よろしくお願い致します。

なお、全国保険協会からの被扶養者の調査書類が届いた事業者様では、内容を確認チェックして送り返していただければと思います。今回は原則添付書類を提出する必要はなく、お手間をかけることはないはずです。もし、不明点がありましたら、御連絡いただければお調べいたしますので、よろしくお願い致します。

初回相談無料です。
今すぐ電話、メールまたは
ご相談フォームにて、
お問い合わせください。
03-5340-7980 03-5340-7980