東京 中野区 社会保険労務士/
社会保険労務士法人ヒューマン・アセット

ABE NEWS & TOPICS NO.142 2009/5

今年のGW中は高速道路の通行料金が割安になったことや、海外旅行を見送った人たちで各地の行楽地は随分と賑わったようですが、皆様はどのように過ごされましたか。例年この時期は労働保険の年度更新も目途がつき一安堵ついているのですが、今年はこれからが年度更新の本番で、賃金総額の集計、保険料申告書の回収、転記、提出と一連の作業が続きます。前月は労働ビッグバン(労働市場の抜本的改革)と、労働者保護の政策をまともに受けた状況で、今までに経験したことがないほどの忙しさでした。職員も連日過去に経験したことがない位の業務をこなしてくれました。雇用労働政策を推進する上での政策を策定する「機軸」を雇用の安定に求めるのか、それとも規制緩和に求めるのか。私から見ると両軸を行ったり来たりで、現場のことがわかっていないのでは、という気がします。

改定雇用保険法が3月31日より施行されたことにより雇用保険料率が引き下げられましたが、送っていただいた賃金資料の中(4月分の賃金資料)にはふるい保険料率で計算していたものが見受けられますので、今一度点検をお願いいたします。労働基準法の一部改正を受け、年次有給休暇が時間単位でとることができるようになりました。ただ、私ども実務家から言わせていただければ、年次有給休暇は原則通り1日単位で付与することをお勧めいたします。時間単位の付与は管理が煩雑になるだけです。労働保険料申告書の回収につきましては、追ってご連絡します。新型インフルエンザの対策の上からも、外出からの帰りには手洗い、うがいの励行をお勧めいたします。

塩川敦

今月はまた本のご紹介です。
竹内裕『日本の賃金』ちくま新書。賃金(基本給、手当、賞与、退職金等)の歴史や仕組み、考え方などを概説した教科書的な本です。

目新しい内容や、特筆すべきアイデアが紹介されているわけではなく、正直なところあんまり面白くはありません。が、同種の本に比べて非常にバランスが取れており、まさに「日本の賃金」のスタンダードがわかる内容です。ご自分の会社の賃金体系が一般的な賃金と比較してどうなんだろう、とお思いの方にはぜひお薦めです。もう1冊は高橋克徳他『不機嫌な職場』講談社現代新書。多くの職場で個々人の仕事の専門化が進み、同じ職場にいながら協力し合うことができず、コミュニケーションが不足している、という現状をどう打破したらよいかを、考える本です。「役割構造」「評判情報」「インセンティヴ」をキーワードにさまざまな事例を紹介しながら処方箋を検討しています。こちらも奇抜なアイデアなどはないものの、ワクワクするような事例がたくさん盛り込まれ、読後感はむしろ「ごきげんな職場」でした。

伊藤修

早いものでGWも終わり、5月の半ばとなり、4月の皆様方からの入退者の手続きが例年以上に多く、あっという間でした。これからは労働保険の申告作業となりますので、よろしくお願い致します。

さて、私のGWは高速道路1,000円の政策を受けて夜行日帰りで白川郷に行って参りました。渋滞の影響はあまり受けませんでしたが、SAの混雑は異常で午前3時でも、夜通し走ってSAで仮眠を取るということを誰もが考えているようで駐車スペースを探すのが大変でした。皆様のGWはいかがでしたか。

話は変わりまして、最近増加しております、ストレス等によるうつ病など心の病に対する職場でのメンタルヘルスケアについて、今回の事務所ニュースに掲載されております。病気になった方への対応や職場でのコミュニケーション不足によるトラブルなど多様な相談が多く寄せられます。今後は起こる前での予防として職場で考えていかなければならないものだと思われます。私もお答えできるよう勉強して参りたいと思います。

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