東京 中野区 社会保険労務士/
社会保険労務士法人ヒューマン・アセット

ABE NEWS & TOPICS NO.148 2009/11

紅葉狩りには最適の季節になり、北国からは初雪の便りが届く頃になりました。

政権交代から早くも2カ月を経過したものの、有効求人倍率、失業率とも若干の数値は上向きに改善したものの、抜本的な対策が見出せないまま依然として低迷状態が続いています。

職業上、毎日のように「離職票」を作成していて気が付くことがいくつかあります。皆様は年次有給休暇の消化率(取得率)が高い業種業態(企業)はどこだと思いますか。それは労働者派遣業の会社です。派遣会社と言うと「派遣切り」や「派遣村」だのと悪いイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、当事務所の取引先である派遣会社は、法令順守(コンプライアンス)には人一倍気を付けているところがほとんどです。派遣会社が良きにつけ悪しきにつけ注目されている昨今は尚更、法令順守は徹底しています。現政権は派遣業法を抜本改正し、日雇い派遣や製造業への派遣等を原則として禁止と言うことをマニフェストにうたっています。失業者をこれ以上増やさないためにも、マニフェストの見直しを行なうべきです。年金記録の統合問題も向こう一年をかけて国家的事業として取り組むということで、多額の予算を計上していますが現実は困難なことだらけと推察しますが、成果を見守るほかありません。

前月は自転車同士の事故(業務上、通勤途上の事故が1件ずつ)相次ぎました。自転車でも軽車輌ですので事故が起きたときは警察への届出をお願いします。

新型インフルエンザにはくれぐれもご注意下さい。

塩川敦

最近政治に関連する本をいくつか読みましたが、欧米では新自由主義的政権と社会民主主義的政権による政権交代が慣例化している国が多いようです。前者は市場を自由な競争に任せて政府は極力干渉せずに「小さな政府」を目指し、後者は市場を手放しには信用せず、政府が介入することで富の再分配を適正に行なおうとします。

どちらも長所はありますが、前者が長引けば、貧富の差が拡大するなど「市場の失敗」が起こり、後者が長引けば経済に活気が失われて「政府の失敗」が起こります。そのため何年かおきに政権交代が起こってそれぞれの「失敗」が是正される、というのが戦後の民主主義の典型です。日本では小泉政権が前者の典型でしたが、その一面の結果が現在の格差拡大であり「市場の失敗」と言っていいでしょう。

今回の政権交代はこうした大きな流れの一部と考えると分かりやすいと思います。とすれば、労働の分野も例外ではなく当面は規制強化は続くものと思われます。

伊藤修

先日、テレビで営業の成果主義を見直して方針変更をしている企業の例を取り上げておりました。単なる数字による成果ではなく、1回でだめなら何回も訪問するなど行動実績による成果を捉えようという経営方針で、ただ数字を上げられる社員だけを作るのではなく、すぐに成果が上がらない社員でもモチベーションを落とさず、育成・向上していくというものでした。また、ある美容室でのグループ間競争によるリーダーの挫折からの出直しの例もありました。これらともお客様や社員同士間とのコミュニケーション不足が一因に挙げられると思われます。話す機会が減ってきている現在、人と話すということが改めて大切であると痛感いたしました。このことは仕事だけでなく、家庭で煙たがり始めた子供たちとのコミュニケーションも無くさないように心掛けていきたいと思っております。

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